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目を舐める

ただ君を大切に思うので

その傷をずっとなめていたい

ちいさなあめ玉の心を

だんだんとかして飲み込んでいこう

 

血は苦手です

注射も嫌いです

林檎のように切り刻まれて

あふれ出るのは仕方ないのです

 

それを湖だとしてそこで泣く

桟橋に腰かけて山を見る

足は冷たく

頭には朝露が降りる

 

かすみが傷を包む

透明に美しくラッピングする

立ち止まっても踊ってるように

心臓は活発にうずく

 

流れていく

あるいは水玉のように

うたかたのように

シャボンのように

 

涙のように

僕らはお互い知らないうちに

つらい思いをそれぞれしていて

人を殴ったり腕を切ったり

 

言葉をどこかに書き綴ったり

お茶を飲むくらいで済むならいいのに

だから出会った時

もう僕は言った

 

君はどうだ? あれから少しは落ち着いたなら

ゆっくりまたえびせんべいでもかじりながら

金持ちの君んちのあの二階の応接室で

将棋でも指すような距離で向き合って

 

まだ何もなかった頃のように

これから何かがあるかのように

そうだ夏の日の畳のうえで

冷えた足だけを重ねていよう

 

愛しているのは君だけでなく

その時を

成り立たせていたすべてのものだ

そのくらい僕はあの瞬間が好きだったのだ

 

味のないあめ玉を少しずつ溶かす

それがあの時の君の肌の味であるならば

それが傷ついた君の心であるならば

それが抱きしめることと何も変わらないのなら

 

何もない口の中に君を浮かべる

ころころと考えてみる

少しもの悲しい香り

最も美しい天気は絶対に

 

あの日

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